『とにかく前作「Black
Cow」の清冽なギターサウンドが素晴らしかったエイデンのサード・アルバム。どちらかというとライブ映えしそうなギター・ポップ・ナンバーが並ぶが、ジェントルな歌声とツボを得たクリアなギター・サウンドは健在。アップな楽曲よりも、サイモン&ガーファンクルが頭を過ぎるしっとりとした曲に胸を撃たれるのは年のせい?ともあれ“(Everything's
Fine in The) House of Klein”や“Some Odd
Rleief”といった収録曲の深閑としたムードは当分忘れられそうにない。そして、センチメンタルなアコースティック・ギターの響きで幕を明ける質素な7インチ。その正体はエイデンのギタリスト、ケヴィン・バーカーのサイド・ユニット。大味ではないカントリー・フォーク・マナーも手伝って、イギリスのグループなら蒼くなるところをアメリカならではの麦秋の黄金色に染めてみせる。いやあ、じ〜んとくるナァ。』