STUBBIE Mastering - Blog

   
ボーンミュージック展

『ボーンミュージック』と聴いてあまりピン!とくる人は
多くないかもですが。。。

『ボーンミュージック』とは~
1940~60年代にかけて、冷戦時代の旧ソビエトでは、音楽を含む全てのカルチャーが国家によって検閲されており、アメリカを象徴するジャズやロックンロールだけではなく、一部のロシア音楽すら聴くことが強く禁止されていた。見つかれば間違いなく“刑務所行き”という状況で、アンダーグランド・サブカルチャーシーンの音楽ファン達が考え出したのが、病院で不要となったレントゲン写真に自作のカッティングマシーンで音楽を録音した「ボーン・レコード」。こうして、国家に抵抗するアングラ音楽文化“ボーン・ミュージック”が誕生することとなる。

こういう文化が存在したこと自体知らなかったのですが、
音の溝を刻まれ、円形に切りだされたレントゲン写真には、
異様な迫力とひんやりとした禁断の空気が充満していました。

たいへん興味深い展示でしたが、
欲を言えば、この抑圧された時期に、
旧ソビエトで生まれたアンダーグラウンドな音楽とか
合わせて紹介してあったりすると、さらにグッときたかもしれません。

●ボーンミュージックHP
http://www.bonemusic.jp/


経年変化で鮮やかに変色した盤面


当時ハンドメイドで作られた自作カッティングマシン(!)