STUBBIE Mastering - Blog

   
アースにご用心

音のエネルギーの源となる「電源」。

スタジオのリニューアルにあたり、
その電源を改善するため、「200V」の電源を引き、
「アース」にきちんと落とすことにしました。

これまで、ぼんやりしか「アース」ついての知識が無かった自分ですが
今回、いろんなテストを進めながら、ケーブルのシールド処理やアースの
的確な落とし方、そして、音に与える影響や重要性がわかってきました。

まずは、アースは、電気工事業者に依頼して、
200Vを引いてもらった際に、アースも落としてもらいました。

スタビーマスタリングは、マンションの地下室になりますが、
近くに小さい川が流れていることもあり、
地中深くが水分を含んでいるためか、
マンションの土台として打ち込まれた鉄骨から
とても良質なアースに落とすことができました。

その後、機材を1台づつ接続しながら、
電源アースがきちんと落ちているかチェックしたあと、
音声のラインケーブルに起因する
グランドループが無いか、チェックしました。

チェックの仕方は、まず、機材の電源を入れ、
アースとシャーシに流れる電流の測定します。
そして、音を通していない状態で、ヘッドホンをMAXにして、
唸るようなノイズ成分は無いかどうかチェックします。
これを1台ずつやります。

(アースがきちんと取れていると「スーーー」っという
静寂を感じるホワイトノイズがうっすら聴こえます。
もし、そうでないノイズが発生したら、
その機材のアースの引き方を再度チェックしていきます。)

全ての機材のチェックが終わったら、
次に最終的なセッティングに機材を接続して
トータルでチェックしていきます。

結果、アースに起因するノイズが激減し、
とてもフレッシュな音になりました。