STUBBIE Mastering - Blog
とある本を読んでその存在を知ったコーヒー屋さん
千葉県柏市にある自家焙煎珈琲店「ストリームヴァレー」。
たまにコーヒー豆を通販で取り寄せたりして、
いつか実店舗の方にも行ってみたいなーと思っていた
知る人ぞ知る素晴らしいお店なのですが、
先日たまたま、柏市方面に行く機会があり、
念願の初訪問になりました!
お店の看板がこんな風にイイ感じにレトロ。
マスターの池田さんは(たしか)この道40年。
コーヒーを美味しく淹れるやり方をずっと考えてきた方です。
★池田さんのプロフィールはコチラを読んでいただけたらと。
http://www.streamvalley.jp/hajimeni
で、せっかくマスター直々にコーヒーを淹れてもらえるのだから
いつも通販で頼んでいる豆と同じものをオーダーしてみました。
10分ほど待って、ドリップしたコーヒーが出てきました。
自宅でも同じ豆をドリップして飲んでいたので
ある程度、味の予測はしていたのですが、
そのイメージをガラリと覆すような美味しさに
衝撃を受けました。。。!
濃厚でとろみがあって、それでいて、苦みがなくとてもまろやか!
果実のような風味さえ感じる、とてもとても美味いコーヒーでした(!)
『いつも買っているコーヒー豆は、
ここまでのポテンシャルを秘めていたのか・・・!』と。
感動した自分は、その感想をマスターに伝えたとところ、
なんと、マスターから直々にドリップのやり方を教えていただけました。
ポイントをいろいろあげると、
★お湯の温度は、85~90度くらい。
★お湯を一度に入れすぎない。
★お湯をフィルターにかからないように真ん中あたりを狙う
とか、この辺は、自分でもなんとなくわかっていたのですが、
★ハッとしたポイントとして、
ドリップを始めると、中央にアロマホイップ(泡)が出てくるのですが、
最初は、茶色(コーヒー色)なんです。
で、ドリップを始めてから2分30秒~3分あたりで、
泡が、白っぽい色に変化するポイントがあるんですね。
その辺がドリップの止め時(!)となります。
(最初は、ホイップが茶色。)
(徐々にホイップの色が薄くなっていく、
こんな感じに白っぽくなったら、おしまい。)
ここからが面白かったのですが、
この白い泡が出た後のコーヒーは別の器に入れてとっておきました。
で、白い泡が出る前のコーヒーを飲んだところ、
マスターが入れてくれた風味にとても近い、
美味しいコーヒができていました。(感動!)
で、試しに、問題の白い泡が出た後のコーヒーを、
2、3滴混ぜてみたのですが、
その2、3滴だけで、コーヒーの華やかさがトーンダウンして
風味がかなり落ちたように感じました。
そして、これを飲んで思ったのが
「これって自宅で飲んでいたコーヒーの味に近いかも!」
でした、苦笑。
マスター曰く、この白い泡が出た後は、コーヒー豆から、
えぐみや苦みが出てくるとのことでした。
混ぜてみて、なるほどーと思った次第です。
で、前置きが、長くなりましたが、
これって、マスタリングをやる際にも同じことが言えて、
こういう“えぐみ”にあたるような
プロセスを1か所でも混ぜてしまうと
音全体の風味が濁ってしまうんです。
また、いちど濁ってしまった音は元に戻せません。
それゆえに、各プロセスは、研ぎ澄ませていく必要が出てきます。
同じことが、レコーディングのマイキングとか、ミキシング、
はたまた、曲作りとかにも言えるかと思います。
たかがコーヒ―、されどコーヒー。
という話でした♪